ナイトバザール!
夕方ナイトバザールへ連れて行ってもらいました。
入り口からずらーっと立ち並ぶ屋台は圧巻です。
日本のお祭りのようでした。この日私たちが行ったのはまだ早い時間で、20時ごろになるとさらに賑わうと聞いてお祭り好きの血が騒ぎました。
カットフルーツ、串焼き、タイシルクの雑貨、見たことあるようなキャラクターの描かれたソックス、髪飾りなどがキラキラして並んでいました。
屋台を見ながら歩いていたら喉が乾いたのでココナッツジュースを飲みました。
その場で割ってストローを刺して渡してくれます。意外と冷えていたのでびっくりしました。美味しくて生き返りました。
風船をたくさん束ねて持って売っている人もいました。
風船は人混みで目印になるのでグループで行った時など1人が持っているといいかもしれません。
ブランド品のコピーも多くありますのでご注意!見る分には楽しいのですが日本には持ち込みできません。
某サンリオキャラクターの◯ティーちゃんのコピーグッズだけを売っている屋台もありました。
私が気になったのは亀の人形です。
シルバニアファミリーの人形のような質感で、寝そべってポージングをしているのが人間ぽくもあり不思議な感じでした。
朝8時と夕方18時の2回
様々な食べ物の屋台を横目に見ながら歩いていたら当然ながら空腹を感じました。
「お腹が減ったなぁ」カオマンガイが食べたいと思いました。
しかし、コーディネーターさんがこう教えてくれました。「屋台の作り置きのカオマンガイは意外と食中毒が多いから食べない方がいいよ。食べたいならお店に食べに行った方が良いよ。」
でも、完全にカオマンガイの口になってしまいました。今、食べたいのです。
「うむ。これはどうしたものか?」と思っていたら突然、どこからか音楽が流れてきて、ナイトバザールにいた人たち全員の動きが止まりました。
何が起こっているのかわからず、見よう見真似で私も立ち止まりました。
初めての体験だったのでちょっと驚きました。
後で知ったことには、タイでは国旗を掲揚する朝の8時と降納する夕方18時に国歌が流れるそうです。1日に2回国歌が流れることになります。
旅行中、国旗が掲揚される朝の8時はホテルにいることがほとんどでしたし、夕方18時もまた食事の前にホテルへ戻り支度をするなどしていましたのでナイトバザールで国歌をはじめて聴きました。
何をしていても立ち止まる!
この初めての体験をしたとき私はただ歩いていましたが、屋台で買い物をしてお金を払っている人や、何か食べている人、まとめて買うからと値段交渉している人などそれぞれナイトバザールを楽しんでいる最中でした。
そこで国歌が流れて、その場でそのまま止まって国歌が終わるまで待ちます。
立っている人はそのままですが、座っている場合は可能な限り立ち上がり直立不動です。
その場の全員が同じ行動をしていて緊張感が走りました。
私はなんだか右手と右足が前に出た変な格好のまま固まっていたと思います。
私なりの直立不動です。
氷鬼という遊びや、だるまさんがころんだという遊びがありましたが、その時のことを思い出してしまうような部格好さでした。いま思い出しても笑えます。
愛国心を育む
タイの人はこの1日2回の国歌で愛国心を育むと言われています。
国家を無視して直立不動をしなかったからと言って罪に問われることはないのですが、まわりからは「非常識」や「愛国心がない」などというレッテルを貼らることになるようです。
郷に入れば郷に従えといったもので、国の大切にしている決まりなので旅行者の我々もそこは外さないようにしたいですね。
不敬罪に問われるかも?
ちなみに国王賛歌というものがあり、映画や演劇の上映前、開演前に流れます。こちらは無視すると不敬罪とみなされ逮捕されることもあるようです。
タイの不敬罪は世界的にもかなり厳しいとされています。
SNSの不適切な写真にいいね!を押しただけでも不敬罪で逮捕された事例があります。
面白おかしく作られた風刺画などがSNSに投稿されていてもそれとは関わらない方が良いです。
深く考えずにノリでいいね!などしないようにして下さい。
常識的に考えて…何に関してもそうですが、誰かが嫌な思いをするようなことはハッピーではないですよね。
日本では不敬罪はすでに廃止されていますが、タイでは今もかなり厳しく取り締まられていますので注意が必要です。
外国人でも不敬罪は適用された事例がたくさんあるようなので誤解をされるようなことは慎みましょう。
ナイトバザールで食べ損ねたカオマンガイの件ですが、翌日街のカオマンガイ屋さんに連れて行ってもらいました。
サテーも美味しくてたらふく食べて大満足しましたのでご安心ください!